18年ほど前になりますが、当時の勤務先だったD調剤薬局(チェーン系)の店長会議で
(まだ私は入社後まもなく店長でもなかったのですが)
患者様からの誤薬クレームにどう対処するか?
といった内容がテーマになりました。
私は『ビデオカメラで動画撮影し、記録する以外に事後検証できない』と提案しましたが、
それはさすがに大げさすぎると一蹴されてしまいました。
以降、転職先の薬局でも誤薬クレーム対処に関しては、よく話題となりました。
投薬時や電話などで『前回○○の薬がなかった!』 『中身が違った!』などの申し出はよく経験される事と思います。
そんな時、今までは結局そのままお渡しする事もありました。
しかし、検薬台の上にビデオカメラを設置し、動画記録を採用し、
2TB~3TBのハードディスクに保存された過去約3か月分の動画を検索すれば、事実確認がすぐにできます。
(置時計を同時に映してあるので処方箋受付時間から簡単に探せます)
記録画質にもよりますが64GBのSDカード1枚で午前の外来(約4時間)をカバーできます。
SDカードを2枚用意したら、外来途中での検索にも入れ替えで対応できます。
本当に間違っていたら、善処し今後の対策を皆で考えます。
“なぜ間違って薬袋に入れたのか”を後で自分の手先を実際に動画で見て冷静に考察できるのも利点です。
患者様が勘違いの際には画像をお見せして説明し、不足分の対応は処方医を交えて相談します。
そこから飲み間違えなどが発覚し、その後は一包化で対応する事もできます。
パソコン・ビデオカメラ・カメラ支柱・SDカード2枚・必要保存日数に応じたHDD
などを用意すればすぐにでも運用可能です。