アルコール(エタノール)には相当な精神依存と身体依存があります。
また、エタノールはその分子量の低さゆえに低濃度(4.1%ほど)でも
海水(平均的塩分濃度3.5%)に匹敵するほどの浸透圧です。
なので、低アルコール飲料でも、補水になるどころか、エタノール自体が持つ利尿作用と相まって脱水傾向となります。
しかも、解毒の過程では、(毒性の高い)アセトアルデヒドができます。
(私の味覚では)純粋なエタノール自体は非常に刺激が強くまずいので、たとえミネラルウォーターで希釈しても、そのままでは飲めたものではありません。
有史以来、古今東西の醸造技術やフレーバーなどで“その味”を“隠蔽”して“おいしく”
飲んでいますが、その本質は“エタノール摂取”なのです。
摂取方法が“飲む”というありふれたスタイルなので、日常風景に溶け込みますが・・・。
そんな私も、休肝日など全く設ける事なく毎晩4合(相当)は欠かさず飲みながら、自身がアルコール依存症なのか心配なので“アルコール依存症チェック”などをネットで実施してみては、アルコール依存を否定しつつ、20年以上飲酒生活を送っていました。
冒頭の事実に改めてフと気づいた4年前のある日にピタリとお酒を辞める事にして、
今日に至ります。
最初の1週間くらいは飲みたい衝動に駆られましたが、その都度“アルコールの理屈”を
思い出し、欲求を封じ込めました。半年ぐらいはちょっとなら・・・。
などと小さな誘惑もありましたが、1滴も飲む事はありませんでした。
現在では全く飲酒要求はありません。
特に病気になって辞めた訳ではないので、健康になったかどうかは分かりませんが、
お金と時間は有効に使えるようになりました。
(飲み続けたいが為に見ない事にしていた肝機能データの異常マークは全て消えました)